いよいよ始動 ONPSキックオフミーティング

大阪府・大阪市共催の「芸術文化魅力育成プロジェクト」。大阪の未来を担う芸術文化の若手プロデューサー育成と、大阪の優れた芸術文化の発掘・発見・発信を目指す事業です。この二つが大阪の文化振興の課題だと考える大阪アーツカウンシルの提言から生まれました。2015年度に始まり、毎年、事業者を公募しています。

2年目の今年は、ストリートダンスの田中大爾さんを総合プロデューサーに、株式会社JTB西日本が提案した「Osaka New Producer’s Showcase:ONPS(オンプス)」が選ばれました。

大阪には世界を牽引するストリートダンスの若き才能が集積していますが、そのストリートダンスと、上方文化の代表格である落語、和太鼓、写真、ストリートファッションショーなどの異ジャンルとがクロスし、新たな大阪文化の魅力をつむぎ出す企画です。

プレイベント(10月)に続き、そんなチャレンジングな試みを担当する6人の若手プロデューサーと、芸術文化魅力育成プロジェクト実行委員会メンバー(大阪府、大阪市)、田中さん、JTB、大阪アーツカウンシル委員4人が一堂に会した顔合わせミーティングが11月15日に大阪市中央区で開かれました。

若手Pの顔ぶれはダンスのSHUNJIさん、AYUMIさん、和太鼓の池口誠さん、音楽プロデューサー宿利原健さん、ファッションの近藤綾香さん、写真家の長谷波ロビンさん。

冒頭は、この事業の目的、期待する「変化」、大阪の文化状況とその課題、文化事業に対する公的助成や評価の意味などについて、あらためて共有しました。

続いて若手プロデューサーの自己紹介。単なる挨拶にとどまらず、切実な問題意識や挑戦する気概が伝わってきて、12月から4カ月間にわたる本番への期待がぐっと高まりました。

そして本日最大の収穫は、「もやもや語り」の時間。若手プロデューサーたちが「どうしたらこの分野の観客がもっと育つのだろう?」「後輩たちがこの活動で食べて行けるようにしたいのだが……」「東京では新しいことをやればお金がつくが、大阪は実績のある人にしか回らない」など、今抱えている悩みをざっくばらんに語ってくれました。

創造環境に関する話などは、大阪府・市、大阪アーツカウンシルに対する課題提起でもあり、いろいろ考えさせられます。

本格的に制作が始まる前に、若手プロデューサーのもやもや感や秘めたる(?!)目標などを聞くことができて、実に有意義な時間でした。
アーツカウンシルは、このミーティングの内容を事後の振り返りにつなげていく役割も担っています。

(大阪アーツカウンシル委員・若林朋子)