古典と小劇場演劇がセッションする玉造小劇店の新シリーズ「わ芝居」の第1作は、思い切り楽しめるエンタメ時代劇『カラサワギ』。
この新シリーズは、座長わがきゑふと2005年に他界した落語家の桂吉朝師匠が「古典の人を集めて面白いことをしよう!」と温めていた企画で、わかぎがその意思を引き継いで立ち上げた。
今回は、小劇場の俳優が本格的な衣裳や鬘を着用して時代劇として上演する芝居バージョンと、同じ話を落語に書き換えで噺家が上演する落語バージョンの二つを展開する。
ストーリー:
元禄時代。
世の中が平和色で彩られた時期に、赤穂浪士による吉良邸への討ち入り事件が勃発する。
それによって……にわかに起きた仇討ちブーム……。
尼崎の小藩でもそれは同じこと。
「近所の藩であんな華々しいことが起きているのだから、うちもなんとかせんと」という家老の一言で、「仇討ち」出来そうな藩士を探すプロジェクトが組まれる。
そこで白羽の矢が立ったのが最近藩士になったばかりの、会計係の杉田久左衛門という温厚そうな若い侍。
曾祖父が果し合いで一命を失ったというのだが、昔の話すぎて定かな情報かわからない。
しかし藩命により、その子孫を仇討ちしなくてはならない。
困った久左衛門は長屋の家主に相談するのだが、なんとどこからか仇の首を調達。
「これで我が藩にも仇討ちの美談が!」と喜んだのは束の間、当の大家が急な病に倒れてしまい、その仔細が聞き出せない。
「この首はいったいどこの誰のもので、仇討ちに使ってもいいのか?」
「これで大騒ぎして恥はかかないのか?」密かに相談を受けた家老も頭をひねる。
一方、そんなお偉方たちの呑気な意気込みなどとは何の関係もなく暮らしていた又兵衛という足軽。
見世物見物に行った際に「人肉鬼甚五郎」という人の肉を食らって、その人となりを当てるという恐ろしい芸人を見たことから、首をめぐって大騒ぎとなるのだが…。
日程:2017年10月7日(土)〜15日(日)
7日(土)14:00●/18:00吉弥
8日(日)14:00吉弥/18:00●
9日(月・祝)14:00●/18:00銀瓶
10日(火)19:00●
11日(水)19:00●
12日(木)19:00●
13日(金)19:00吉弥
14日(土)14:00●/18:00銀瓶
15日(日)14:00●
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前
※●…芝居バージョン
吉弥…落語バージョン 出演:桂吉弥
銀瓶…落語バージョン 出演:笑福亭銀瓶
※公演システム
芝居バージョン…わかぎゑふ新作人情噺「カラサワギ」お芝居版を役者のみで上演します。
落語バージョン…落語家さんによる古典落語一席 → 中入り(小休憩) → わかぎゑふ作、新作落語家「カラサワギ」→落語家さんと役者のアフタートーク
*お2人はそれぞれ「カラサワギ」をされますが、作品内容が少し異なります。桂吉弥さんはうえだひろしが演じる杉田久右衛門を軸にした落語。笑福亭銀瓶さんは美斉津恵友さんが演じる清吉を軸にした落語。
会場:ウイングフィールド
チケット:前売・当日 4,000円(税込)
※整理番号付き自由席(パンフレット付)
チケット取扱:
〇玉造小劇店
http://tama-show.jpn.org/
〇電子チケットぴあ(Pコード:480-635)
TEL=0570-02-9999
WEB=http://pia.jp/t/
〇ローソンチケット(Lコード:51322)
TEL=0570-084-005
0570-000-407(オペレーター対応)
http://l-tike.com
〇イープラス
http://eplus.jp/(PC/携帯共通)
作・演出:わかぎゑふ
監修:小佐田定雄
出演:コング桑田、野田晋市、うえだひろし、長橋遼也
や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)、浅野彰一(あさの@しょーいち堂)
美斉津恵友(花組芝居)
落語出演:桂吉弥、笑福亭銀瓶、〈お茶子〉山藤貴子(PM/飛ぶ教室)
スタッフ:
舞台監督=武吉浩二(Quantum Leap*)
音響=宮﨑孝幸(エッグシェルスタジオ)
照明=大川貴啓
舞台美術=浦野正之
大道具=アーティスティックポイント
衣裳=松竹衣裳株式会社
床山&小道具=水野泰彰(Λ-Sura)
制作=中村祐子
制作協力=岡本康子(Trash2)島尾朋子
宣伝美術=中井重文
主催・企画制作=玉造小劇店
お問い合わせ:玉造小劇店
TEL=06-6944-3380
E-mail=tama-show@nifty.com
アクセス:大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F
〇地下鉄堺筋線「長堀橋」駅7出口南へ3分
〇地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅6番出口東南へ10分