京都を拠点に活動する現代演劇ユニット「下鴨車窓」がレパートリー作品「渇いた蜃気楼」を大阪で初めて上演する。
2014年の初演から3年、9都市10会場を巡演し、高い評価を得ている本作は、現代日本のある地方都市を舞台に、淡々としたリアルな描写の中にも歪んだ不条理性を滲ませる酷暑の男女三人の物語。
あらすじ:
遠くに離れたはずのわたしの故郷が、蜃気楼のように見えてきた。暑い夏、水を失った街で。
日本のとある地方都市、S市。酷暑の夏のこと。雨が降らない日が続いたせいで、ダムは干上がり、S市の一般家庭では断水になってしまった。
船田亮(ふなだりょう)と真澄(ますみ)の夫婦が住んでいる、あるアパートの一室。真澄は汗だくで部屋に一人いる。亮は水の配給で出かけた先で自転車を盗まれて疲れ果てて帰って来る。求職中の亮と真澄はたいした会話もなく部屋の中にいる。ただ蝉の声が響くだけだ。
そこへNHKの受信料を徴収しに来る男が訪れる。鳥飼雄二(とりかいゆうじ)。そこで三人は偶然の再会を果たす。三人とも遠く離れた故郷の幼なじみだった。夏の昼下がりの偶然の再会をきっかけに、淡々とした船田夫妻の生活は変わり始める。三人は遠い故郷の記憶に翻弄される。
亮はふと思った。あの忘れていた故郷の匂いが思い出されれば、この暑い夏も終わるのではと。根拠もなく、ただ、そうではないかと。
脚本・演出:田辺剛
出演:大沢めぐみ、高杉征司、藤原大介
日程:2017年7月7日(金)〜9日(日)
7日(金)20:00
8日(土)13:00☆1/17:00☆2
9日(日)13:00
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※8日は終演後にトークイベントを開催します。
ゲスト:☆1=中村賢司(劇作家・演出家/空の驛舎) ☆2=橋本匡市(劇作家・演出家/万博設計)
※上演時間は1時間30分
チケット:日時指定自席
一般2,500円
ペア4,300円
ユース(25歳以下)1,800円
※当日券は残席数に応じて販売
チケット取扱い:下鴨車窓
WEB
会場:ウイングフィールド
主催・問合せ先:下鴨車窓
TEL=050-3709-9538
hello@mogamos.link
アクセス:大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F
〇地下鉄堺筋線「長堀橋」駅7出口南へ3分
〇地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅6番出口東南へ10分