2014年に46才の若さで亡くなった劇作家 深津篤史の「のたり、のたり、」を遊劇体が上演する。
本作は、初めて深津と遊劇体主宰の演出家キタモトマサヤがタッグを組んで、1998年にアトリエ劇研にて上演した作品。
今回は、戯曲集に収められた決定稿ではなく、初演台本で、初演とは全く異なる新演出での上演となる。
演出・キタモトマサヤより:
夢のようだ。思いを馳せても白い霧にさえぎられる。辿る道も不確かなほどの年月が、あの日から過ぎ去ったわけだ。演出は私だった。深津篤史氏との初の共同作業「のたり、のたり、」。日々の感覚はぼんやりと、醒めた夢のように、今も身体に残っている。
舞台は大震災後の、復興の季節ど真ん中。工業地帯、海辺の町。いまだ喪失感を抱えた若者たちと一人のおっさん。彼らが寄り添う廃墟となったビル(ああ、それは今回、ウイングフィールドだということにしてしまおう)。そこには切なすぎる恋のオハナシがある。空虚な日々からの心の復興のモノガタリがある。誕生があり、そして死がある、そんな感じ。
登場人物は、おっさんを除いて、二十歳前後の若者たち。だけどその二倍は歳を経た俳優たちが演じることになる。大丈夫、心配にはおよびません。戯曲集に収められたものとは異なる初演台本で。初演とは全く異なる新演出で。私たちの生きる世界の、普遍的なドラマとして上演します。
いつも通りの方形の舞台は今回は登場しません。ちょっと意地悪な言い方ですが、昔風の芝居になる。でも昔風ってどのくらい昔なんだ。手垢のついた古臭い表現方法なんでしょうか。その答えはウイングフィールドにて。ご期待ください。
日程:2017年11月23日(木祝)〜26日(日)
11月23日(木)19:30
11月24日(金)15:00☆/19:30
11月25日(土)15:00☆
11月26日(日)11:00/15:00
※受付開始は開演の60分前、開場は30分前です
※☆公演終了後、アフタートークを行います。
24日(日)15:00 あごうさとし氏(劇作家・演出家)
25日(土)15:00 高橋恵氏(劇作家・演出家/虚空旅団)
会場:ウイングフィールド
チケット:日時指定自由席
一般 前売・予約2,800円/当日3,000円
学生:2,000円(前売・当日とも同料金。当日受付にて学生証をご提示ください。)
※座席には限りがございますので、ご予約をおすすめいたします。なお、ご予約で満席の場合は当日券が発行されないことがございますのでご了承ください。
チケット取扱・お問合せ:
〇遊劇体
https://ticket.corich.jp/apply/85708/
TEL=090-1907-6804(制作直通)
e-mail:yu_geki_tai@hotmail.com
※お名前、ご連絡先、ご観劇日時、枚数をお知らせください。
作:深津篤史
演出:キタモトマサヤ
出演:大熊ねこ 坂本正巳 村尾オサム 松本信一 久保田智美
つげともこ(浪花グランドロマン) 豊島由香 天羽千夜子 中村京子(空の驛舎)
三田村啓示(空の驛舎) 濱奈美
スタッフ:[舞台監督]沢渡健太郎 [照 明]西岡奈美 [音 響]大西博樹 [舞台美術]佐野泰広(CQ)[小道具]松本信一[衣装]久保田智美 [宣伝美術]古閑剛[制 作]岡本司+児山愛(A≠T)
[制作協力]尾崎商店 [カンパニーメンバー]菊谷高広、こやまあい
[助成]芸術文化振興基金[主催・企画製作]遊劇体
※ウイングフィールド提携公演 京都芸術センター制作支援事業
アクセス:
大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F
〇地下鉄堺筋線「長堀橋」駅7出口南へ3分
〇地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅6番出口東南へ10分